凡人の深読み

20代の凡人が海外で仕事をしながら、様々なことを深読みして世界征服する話

#54 ブランドという名の魔力

地球人のみなさん、こんにちは。

凡人の深読みです。

 

名もない中小企業を看板に営業をしているとブランドというモノの強さを思い知らされます。日本で有名な企業で働いている頃は一度も自分たちは何者であるかという証明をせずに営業することができましたが、今は怪しいという先方の考えを払拭し、かつ自分たちは何者であるかを証明してやっと営業をすることができます。ブランド力のあるところで働いていたころは中小企業がこんなに厳しいとは思いませんでした。

例えばイギリスの大きな派遣会社と商談をするとします。ブランド名のある会社であればいきなり商談を設定できるのだと思いますが、中小である我々は120個の質問に答え、かつ自分たちを選ぶべき理由を20分程度のプレゼンテーションにまとめて、向こうが気に入れば商談をすることができます。

120個の質問の中に我々のサービス料金が記載されているので、百も承知で通っているのですが、最後の最後でもっと割引してほしいと言われます。喉から手が出るほど欲しい顧客ですが、提案以下の値段はこちらにとっても厳しい条件です。大きい会社はこれがルールだからとか、過去もこうしてきたなどの理由を言ってきますが、こちらからしたらそんなのはどうでもよく、ルールになった理由や過去にそうしてきた経緯を聞かせろと思ってしまいます。しかしそんなようなことを僕もやっていたなぁと思い、言い留まります。

こういう経験を通して顧客の大切さや、顧客を選ぶ必要性というのを痛いほど感じながら今日も奮闘しています。あなたのサービスや商品に知名度やブランド力がなくなったらどう説明しますか?この中に本当の価値というのは隠されているような気がします。

 

ありがとうございました。

salamat po