地球人のみなさん、こんにちは。
凡人の深読みです。
今日はフランス古典の「異邦人 -カミュ」に登場するムルソーさんの一言を深読みしようと思います。
ムルソーさんは非常に現実主義者で母親の通夜では涙も流さずに周りの人に驚かれます。通夜翌日には海水浴場でたまたま再開した元同僚マリイと戯れて、隣人との関係からアラビア人を射殺してしまいます。そこから刑務所に送られて判決を言い渡されるまでが物語です。
「結局において、ひとが慣れてしまえない考えなんてものはないのだ」というのは獄中のムルソーさんがマリイが死んでいたらという空想が彼にとってなにも意味をなさないことへ思った一言です。
中国の文化大革命、北朝鮮の社会体制、カンボジアのポルポトなんかは振り返ってみると、人間にこんなことができるのかと疑ってしまう。しかし人間というのは慣れてしまえば何でもできるということをムルソーさんの一言で再確認しました。
仕事でも遊びでも中途半端にやり続けるとそれに慣れてしまって、しまいには懸命にやることを忘れてしまう人もいるでしょう。僕はそうならないようになんでも懸命にやっていこうと思いました。
ありがとうございました。