凡人の深読み

20代の凡人が海外で仕事をしながら、様々なことを深読みして世界征服する話

#74 時間がないのは自分のせい?

地球人のみなさん、こんにちは。

凡人の深読みです。

 

フィリピンに住んでから「日本の会社勤め」というのは大変だったなと思います。日本で働いているときはとにかく時間が足らない感覚がありました。仕事でもプライベートでも時間が足りない感覚。期限に間に合わないとおもうことがあれば、もう週末が終わってしまうという感覚です。しかしフィリピンに来てからは時間が足りないと思ったことがありません。無意識的にですが下記を実施したことにより時間が非常に多く作れるようになりました。

 

1.会社から徒歩圏内に住む。

関東圏の平均通勤時間は片道59分と言われていて、1日2時間程度を通勤に利用しています。この時間がもったいないというのはもちろんですが、通勤電車は相当ストレスに感じます。通勤電車に乗っている人はだいたい不機嫌で1日のスタートを不機嫌な人達と共有するだけで気がめいりそうです。

 

2. なるべく早く昇進する。

どの会社で働いていても昇進することによって任せられる仕事量は増えます。もちろん責任は自分でとりますが、自分で手を動かす仕事がだんだん減っていきます。僕はとにかく早く部下を持てるようにしました。経験上、昇進すると自分で手を動かす仕事は減り、任せれる量と範囲は広がります。

 

3. 大切な人を見極める。

これは日本にいるとなかなか難しいですが、自分にとって大切な人を見極める。それ以外の人とはできる限り人付き合いしないという意味です。フィリピンに移住すればそもそも人付き合い自体がなくなり、自分に使える時間が増えました。

 

みなさんも少しずつ自分に投資できる時間を確保してみるとよいかもしれません。

 

ありがとうございました。

salamat po 

#73 フィリピン人の面接

地球人のみなさん、こんにちは。

凡人の深読みです。

 

フィリピンで2年ほど過ごしましたが、これまで30人程度採用しました。30人採用するために300人は面接しました。日本で日本人採用面接を30人ほどしたことがあります。フィリピンで面接をしてびっくりしたことを共有できればと思います。

 

1.会社理解が皆無

日本で面接していると会社がどんなことをしていて、どのくらいの規模なのかというのを把握しているのは当たり前です。しかしフィリピンで面接をしていると50%くらいは僕らの会社が何をしている会社なのかわかっていません。「医療市場でなんかしてんねやろ?」とか「多分医療器械売ってるんちゃうん」みたいなことを平気で聞いてきます。

 

2.ビデオ通話参加場所が強者

フィリピンでは交通事情が悪いので、大体オンラインで面接をします。日本なら静かな部屋でイヤホンをして参加するのが当たり前ですが、フィリピンでは想像もできない場所から、想像もできない状況とともに参加してきます。駐車場から汗だらだらで出てくる人もいれば、ベットの上からイヤホンなしで参加してくる人もいます。鶏の声が聞こえたり、ママがキレてる声が聞こえたり、というのは10回に1回くらいは発生します。

 

3.回答が意味不明

フィリピンで面接をしていると質問に答えてくれる人が少ないことに驚きます。日本人でもたまにあった傾向です。「なぜ会社を辞めたのですか」に対して永遠とその会社の商品について語ったり、「どんな人がメインターゲットでしたか」に対して「全員や」と真顔で答えてきたり。僕の質問の仕方が悪いのかもしれませんが、聞いてて面白くなってしまうこともあるくらい意味不明です。

 

こんな感じで楽しみながらそこそこ苦労して採用できた人はみんな優秀でよく働きます。離職率も僕が採用してからかなり下がりました。小さい会社ながらトップに立つと採用の大切さを痛感します。

 

ありがとうございました。

Salamat po 

 

#72 曖昧な言葉は無駄な仕事を生む?

地球人のみなさん、こんにちは。

凡人の深読みです。

 

曖昧な言葉というのは無駄な仕事を生み一つ原因のような気がします。「一旦」「ほとんど」「一回検討する」などなど、仕事をしているとたくさんの曖昧な言葉に出会います。

「一旦」上司が一旦それで、と決めたことは忘れられることが多く、かつ思慮の欠いた判断なので覚えていてもなぜこれにしたのかという議論が発生する傾向がありました。

「ほとんど」ほとんどというのは分量として曖昧でいくらでも誤魔化せます。怒られるのを避けるためにほぼできてます、と言ったり、仕事をさぼっているのがバレないようにほとんど連絡が付きませんでした、など。ほとんどというのは問題点を濁して解決を先延ばししてしまいます。

「一回検討する」というのはどこの部分で情報が足りないのかを不明確にします。1週間後に見た検討案件は当時どこが問題で検討になったかを忘れて、再度会議を設定するなんていうのは結構起こっているきがします。

 

こんな感じで曖昧な言葉をたくさん使うと無駄な仕事が増える気がします。定時に帰りたい人は明確な言葉を使うと帰れるかもしれません。

「一旦」他に思いつかないので、これで進めましょう。もしOOならAを、もしXXならBをくらい決めておくとよいです。

「ほとんど」必ず数字にして伝える。10ページくらいを想定しています。現在8ページまで完成していて、目次は下記の通りです。不足があれば教えてください。など。

「一回検討する」ではなく、問題点をはっきりさせておきましょう。競合他社に対して価格が正当かが不明なので、その点確認してから決めさせてください。など。

 

念のため。仕事以外では曖昧な表現が大好きです。

ありがとうございました。

Salamat Po

#71 言葉より行動や振る舞いから滲みでる真実

地球人のみなさん、こんにちは。

凡人の深読みです。

 

僕が思うに、真実というのは言葉にできないことの方が多く、言葉にされていないその人の行動や振る舞いから得ることが多いです。例えばストレス度合いは言葉より見た方が早かったり、カップルがうまく行っているかは言葉より振る舞いのほうが分かったりなど。

これは仕事にも言えることで、誰かが仕事をしていなければ勤務態度で大体予想が付きます。活動や実績を見てみると大体働いていません。これは自分にも言えることで、仕事をしていないことは僕の行動や振る舞いでバレてしまうものとして日々頑張っています。

みなさんの周りでも仕事していないことが匂う人がたくさんいませんか。長く働いた環境や、自分が偉い環境だとこの匂いを発生させることが容易になります。うまくやり過ごせる人もいますが、会社が倒産したり、事業が撤退したときに困るのはこの偉い人達です。そんなおっさんにならないように今日も頑張ります。

 

ありがとうございました。

Salamat po

#70 人は誰しも自分について話したい

地球人のみなさん、こんにちは。

凡人の深読みです。

 

人に対しての好奇心というのは年々減少していくものだなぁと感じる今日この頃です。控えめに言っても自分はなかなか面白い経歴を持っていると思っています。一部上場のIT企業にて最年少で昇格し、20代で雇われ社長という立場でフィリピンの会社を運営する、つまらなくはないと思います。しかし日本に帰っても仕事について興味のある人は10人いたら1人程度でした。もう少し興味を惹くかなと思っていましたが、まぁこんなもんでした。

人に対しての好奇心について思い出した話を共有します。ある会社で営業チームに対して月5万まで使っていいから、顧客と飲みに行ってこい、と号令をかけました。月締めで蓋を開けてみると誰も使っていませんでした。理由を聞くと、「飲みに行ってまで何を話したらいいかわからない」というのが多かったようです。営業として相手の財布や権威には興味があるけれど、人としては興味がないということが如実に表れた結果でした。このチームは業績が悪く解体されたそうです。

仕事であろうとプライベートであろうと他人に対して心から興味をもって話しを聞くだけで人生得かもしれませんね。

 

ありがとうございました。

Salamat po 

#69 比較することはデフォルト設定

地球人のみなさん、こんにちは。

凡人の深読みです。

 

僕が思うに人は比較することでしかモノゴトを認識できないと思います。自分ができるビジネスパーソンであることを証明するためには、周りの人と比較してどこが優れているかを説明する必要がありますし、自分の筋肉がデカいことを証明するためにも、同じことが必要です。さらに深みにいくと、猫を猫と認識できるのは猫ではないものと比較し、その個体が猫の特徴を持っていることを瞬時に判断できるからです。目に見えないものでも、目に見えてるものでも、無意識的に比較を行い、そのモノやコトを認識しているのが人間だと思っています。

この脳の設定がデフォルト設定なので、僕たちは無意識的にたくさんのことを他人と比較します。容姿だったり、年収だったり、資産だったり。このデフォルト設定は人を幸せには導かない気がします。なぜならそもそもTOPになれるのは一握りなので、多くの人が比較という行為を通して自分がどれだけ劣っているかに注意を惹かれるからです。ではこのデフォルト設定をどうやって変えることができるのでしょうか。僕が思うにそれは理性だと思います。自分の思考や行動を客観視し、自分の注意を置く場所、見る視点を自分の幸せに向けて理性を利用して変えると少しは楽になるような気がします。

 

ありがとうございました。

Salamat po 

#68 自分の基準は思っているより環境に左右される

地球人のみなさん、こんにちは。

凡人の深読みです。

 

前職ではそこそこ自信があった論理的思考法、問題解決力、戦略立案力も現職では足りないなぁと痛感します。比べる基準が変わればスキルと能力の自己認知がこんなにも変わるのかと驚いています。

今まで成長をするためには環境ではなく自分次第であると信じ込んでいましたが、環境の大切さもあるような気がしてきました。

たとえば前職では僕と同期で入ってきた人が大多数の組織で評価を受けていました。もちろんその中で一番良い評価をもらうのがサラリーマンとしてステップアップになるので、基準はおのずと同期になります。しかし現職では中途採用の人のみで、40代もいれば20代もいます。基準はおのずと他の経験者たちになります。同期内では強かったスキルも、経験者と比べるとまだまだの状態を数回経験し、自分を比べる基準は想定以上に環境から影響を受けるということを感じます。

僕自身、比べる基準を注意して選ぶ努力をしています。これは採用時にもよく見ている点で、候補者がどこを基準にしているかを質問することでその人の自分への期待値や仕事の完成度というのがなんとなく見えてくる気がします。

みなさんも比較する基準に注意を払ってみるとすこし見える景色が変わるかもしれません。

 

ありがとうございました。

Salamat po